さて、私が仮にSCEの社長だとしたら、PS3関連事業について以下の案を検討する。

  1. 端末としてのPS3は、一般に販売しない。すべて、データセンターに置き、SCEが管理する。

  2. ユーザーが購入するのはハードウェアではなく、ハードウェアをリモートから利用する権利である。

  3. ユーザーが3万円支払うと、データセンターにPS3が1台確保され、それをリモートから いつでも利用することができる。あるいは、 月額利用料金制とし、10GFLOPSあたり100円/月 といったプランを選んだり、選択式や友達と共有を許す方式にしてもいいかもしれない。

  4. データセンター内には10Gbpsイーサネットが完備され、PS3同士を連結する。

  5. つまり、SCEはPS3をノードとしてもつ、1個のスーパーコンピューターを製作することになる。

  6. データセンターにはGyaoの数倍の能力をもつ回線を用意し、 世界全体にファイバーを張り巡らせてハイデフ映像を好きなだけ送信できる体制を整える。

  7. データセンターの名称は当然、 PlayStationMatrix (PSM)である。

  8. データセンターに対して、SONYのハイデフテレビ、携帯電話、PSP、PS2、VAIOを通して、 いつでもワンタッチで接続でき、PS3が生成する映像を見たり操作ができるようにする。 PS3の映像をそのまま垂れ流し、PSPコントローラーの入力をそのままPS3に流し込む。

  9. SONYのビデオカメラからはワンタッチでPSMに対して映像を送ることができる。 PSMは世界中から集まってくる映像を処理する、世界全体に対するの映像プロセッサとして機能する。

  10. データセンターに置かれているPS3は、基本的にCPUとメモリと10GbEのNIC1個しか持っていない。 電源ユニットやHDDは共有するから不要。筐体、DVDユニット、DA変換器、 コントローラー、メモリカード、ファンは不要。丈夫に作る必要もないし、熱対策も、 端末のときより壊れやすくてもよい。いつでも交換できるから。防滴も、防塵も、耐衝撃も必要ない。 さらに筐体デザインも必要ない。おそらくグリッド構築専用の基盤デザインになり、 1チップあたりの構成コストは劇的に下がる。 流通コストもいらない。組み立ても最小限で済む。 ほかにもソフトウェアのディスクを製造する設備も必要なくなる。

  11. 電気がたくさん必要になるが、それははてなみたいに風でまかなう。 電源アダプターが電力を無駄にしなくなる。送電する距離が減るから効率が上がる。

  12. プロセッサの空き時間は、気象シミュレーションや流体シミュレーションに割当てて、 大学や自動車会社、検索エンジン企業、映画会社などに販売する。

  13. 「昼は仕事場からVAIO経由でPSMを使い、 通勤中はPSPからPSMを使い、夜はPS2やwiiからPSMを使う」というスタイルを確立させる。

  14. PS3用のLinuxディストリビューションを載せ、アプリ開発環境をユーザーに公開する。

  15. レスポンスを維持するため、世界の数カ所にデータセンターを分散配置する。 たとえば、30fpsはゆずれないとすると日本には2カ所必要。

  16. ローエンドゲームを遊ぶ場合は、1チップで複数アプリケーションをホストしコストダウンする。

posted : Wednesday, August 10th, 2011

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